転職を考えたとき、「何社くらいに応募すればいいのか」「どれくらい選考を通過するのか」という疑問を抱くことがあるでしょう。
転職活動において効率的に内定を獲得するためには、適切な応募社数や選考通過の確率を知っておくことが重要です。
今回の記事では、転職活動における平均応募社数や選考通過の割合について解説します。
平均応募社数は8.4社、年齢が上がるほど増加
「マイナビ転職」が公表している求職者の平均応募社数によると、その平均は全体で8.4社。
年齢層別にみると、年齢が上がるにつれて応募社数が増加する傾向にあります。
- 20~25歳:6.3社
- 31~35歳:8.2社
- 41~45歳:10.1社
- 51~55歳:14.5社
若い人のほうが採用が決まりやすい、というのは大前提としてありますが、
若年層は経験やスキルが限られているため応募社数が少なく、年齢が上がると応募できる職種の幅が広がるため応募社数が増える、という側面もあります。
選考通過率は30%、内定獲得率は約50%
転職活動では、書類選考を通過する確率が30%前後とされています。
そこから一次面接を通過する確率も30%ほどで、最終的に内定を得られる確率は約50%となります。
具体的には、1社に100人応募した場合、書類選考を通過するのは30人、その中で一次面接を通過するのは9人、最終的に内定を得るのは4〜5人という計算です。
これを基にすると、複数社に応募することが重要であることが分かります。
内定獲得のためには最低6~10社に応募
これらの選考通過率を踏まえると、内定を得るためには少なくとも6~10社に応募することが推奨されます。
しかし、応募社数は職種や業界、応募者の経験・スキルによって異なるため、一概には言えません。
筆記試験や複数回の面接が課される企業もあるため、応募数がさらに多くなるケースもあります。
また、内定を得てもそれが必ずしも第一志望の企業であるとは限りません。
より希望に合った企業を見つけるためにも、複数の企業に同時に応募して選択肢を広げることが重要です。
ここで「じっくり1社ずつ応募したい」という気持ちもあるかとは思いますが、可能であれば並行して複数社応募することをおすすめします。
1社に注力しすぎると選考に落ちた際に振り出しに戻ってしまい、転職活動が長引くリスクがあります。
また、面接を受けた際に「自分が思っていた企業とは違う」と感じるなど、選考途中で考え直すケースもあります。
複数応募することで、選考に落ちた場合でも「次がある」と前向きに進めることができ、さまざまな企業と比較することで自分に合った会社を見つけやすくなるというメリットがあります。
効率的に進めるための応募戦略
転職活動は「応募社数が多ければ良い」というわけではありません。
応募する企業を丁寧に選び、志望度の高い企業に対してしっかり準備を行うことが重要です。
特に在職中の転職活動では、時間的な制約があるため、限られた時間の中で効率よく進める必要があります。
もし、多くの企業に応募しても結果が出ない場合は、自己分析や応募書類の見直しが必要かもしれません。
キャリアアドバイザーに相談することで、履歴書や職務経歴書を改善することができ、選考通過率を上げることも可能です。
転職活動では、効率的に進めるために複数の企業に同時に応募することが基本です。
応募先企業の選考通過率を把握し、計画的に転職活動を進めることが、理想の企業への就職を実現するための鍵となります。
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