
仕事を辞めて失業保険を貰おうと考えたときに、
「同居の家族に仕事を辞めたことがバレるのではないか?」という部分がネックになり、なかなか行動に移せないという方もいるのではないでしょうか。
実は私も、これが最大のネックでした。
今にして思えば、「もっとうまいやりようがあっただろう」とか「そもそも隠さなくても…」などなど、思うことも多くありますが…。
少し余談ですが…
当時の私はブロガーを目指して仕事を辞め(実質ただの無職)、生活費を抑えるため実家に戻ったのですが、いらぬ衝突を避けるため両親にはサラリーマンをしていると嘘を言っていました。
失業保険受給の手続きに関しては心配無用
本丸である失業保険受給の手続きに関しては、家族バレを心配する必要はほとんどありません。
この辺りに関しては配慮されている部分も多く、ハローワークを訪れた際のやりとりのみで完結し、自宅に書類等が届くことは一切ありません。
受給手続きには継続的にハローワークを訪れる必要があり、そこで誰かにバッタリ出会ってしまう…なんてことは(特に田舎であれば)考えられることではありますが…。
それに関しても、どのハローワークで手続きを進めるかは同一都道府県内であれば自由に選ぶことができますので対処は可能です。
「最寄りのハローワークに通うのは周囲の目がちょっと…」という方でも、安心して手続きを進めることができます。
(一度手続きをスタートさせると途中で場所の変更はできません。)
国民年金関係はマイナンバーカードがあれば問題なし
国民年金関係も、家族バレの心配はありません。
仕事を辞めるとそれまでの厚生年金から国民年金への切替となる方が多いと思いますが、「マイナポータル」を活用すればすべての手続きをWeb上で完結させることができます。
通知等の郵送停止も設定可能です。
口座引き落としの設定もできますので、(口座の管理をしているのが貴方なのであれば)気付かれないまま国民年金に切り替えることが可能です。
対応している金融機関がちょっと少ないかな…というのは少し気になるところですが。
大手どころでも、三菱UFJ銀行、楽天銀行、セブン銀行などが未対応。
※2024年5月時点
国民健康保険は自治体のWeb化対応の有無がカギ
いちばんどーにもならなかったのが国民健康保険です。
退職後、社会保険から国民健康保険に切り替えるというケースが多いと思いますが、家族バレを防ぐためにはここがいちばんの難関でした。
まず前提として、
国が管轄している年金関係と異なり、国民健康保険は各自治体が管轄しています。
ですので、手続きのWeb化やペーパーレス化などの対応は、住んでいる自治体によって大きく異なります。
都市部ではWeb化・ペーパーレス化されている自治体もあるようですが、当時私の住んでいたところでは手続きは郵送のみ。
勝手に郵送物をバンバン送り付けてくるので本当に困りました。
そして更にややこしくしているのが、
国保の「世帯単位で加入する」という仕組みです。
普通に国保に加入すると、保険証は世帯主宛に送られてきますし、保険料も世帯全員分がまとめて世帯主に請求されます。
「私の保険料なんだから、私が加入して、自分で支払うのが当たり前じゃない?」と思ったりするのですが、それができません。
(私くらいの年代からすると世帯とか世帯主とかいう概念がそもそもよく分からないですし、ピンとこない仕組みですが、まあそーゆーものなのです。)
もし貴方自身が世帯主なのであれば隠し通すこともできると思いますが、貴方が世帯主ではない(例えば親が世帯主などの)場合、隠し通すのは難しいでしょう。
国保の支払いを別々にする方法として、「世帯分離」の手続きが挙げられます。
「同じ住所に住んではいるけど家計は別なんですよー」ということで、書類上別世帯として扱うようにする手続きです。(※ここでは世帯分離の詳細は割愛)
この手続きを行うことで、現在の世帯から分離して自分がひとり世帯の世帯主となり、自分の分のみの保険料が請求されるようになりますが――
結局、Web化・ペーパーレス化がされていないと郵送物が送られてくることには変わりありません。
国民健康保険に関係する家族バレを防ぐには、お住まいの自治体がどの程度Web化・ペーパーレス化対応しているかによるところが大きいと思われます。
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