フリーランスになってあらためて感じる、サラリーマンのありがたみ3選

私はサラリーマンを辞め、フリーランスとして仕事をし始めて数年が経過しました。
サラリーマン時代は忙しさの中でそこまで深く考えてはいませんでしたが、
今になって冷静に振り返ってみると、「実はずいぶんと恵まれた待遇だったんだなあ…」と思う部分もいくつかあります。

ということで今回は、「フリーランスになってあらためて感じるサラリーマンのありがたみ」について書いていきたいと思います。

サラリーマンのありがたみ①:有給休暇が貰える

フリーランスになった今にして思えば、「働いていないのに給料が貰えるなんていったいどゆこと?」と感じてしまいます。

有休は勤続年数に応じて最大で年間20日付与されますので、月あたり2日弱は休めることになります。
以前は有休なんて結局使えずに消えていくだけという時代もありましたが、昨今の法改正もあり有休は使えるのが当たり前の時代になりつつあります。

ホント、よい時代になったものです。


フリーランスは休んだから休んだ分だけ収入がなくなりますので、サラリーマン時代とは休みに対する感覚が大きく変わりました。
確かに休もうと思えばある程度自由に休めるのかもしれませんが、実際休まないですよね。

サラリーマンのありがたみ②:賃金のベースアップ

これも、フリーランスとなった今の感覚では信じられないようなことですが…。


私のサラリーマン時代は「賃上げ」などという言葉はほとんど聞かず、給料を上げるには成果を出して昇進するしかありませんでした。
近年では物価や金利の上昇に伴い、賃上げが叫ばれるようになりました。

特にベースアップは従業員一律に給料を増額するというものですので、極端な話、なにも頑張っていないただぶら下がっているだけの人も一律に増額されます。
冷静に考えたらすごい仕組みです。
(自分が給料を払う側だったら…正直できないかもしれません。)


大手企業に限られた話なのかもしれませんが、
ニュースで「月数万円のベースアップ」などと報じられているのを見ると、「もしサラリーマンを続けていたら…」という思いが頭をよぎるのも致し方ないことなのかもしれません。

フリーランスはどんなに頑張っていても収入が下がることもありますし、そもそも収入が発生すらしないこともありますからね…。

サラリーマンのありがたみ③:厚生年金の手厚さ

これはサラリーマン時代はまったく意識していませんでしたが、フリーランスになり国民年金に加入して初めて実感をしました。

まだだいぶ先の老後の話になりますが、
私のようなフリーランスが加入する国民年金は、年金受給額が平均で約5万円。
一方、厚生年金は平均で約14万円。
3倍近い差があります。

そもそも掛け金の額が違うので当然ではあるのですが、その掛け金も厚生年金の場合は企業側が半額を負担してくれています。
だいたい給料の1割くらいの金額の掛け金を、企業側が毎月払ってくれているんですね。

このありがたみ、当時はまったく意識していませんでした。。。


その他、企業によって差がある部分だとは思いますが、退職金や企業年金の制度がある場合も。
仮に退職金が1,000万貰えるとすると、毎月約2万円くらいを企業が積み立て続けてくれていることになります。

今、積立NISAで毎月2万円ずつ積み立てているのがどれだけ負担か…。


こういったものを諸々考えると、
例えば私のサラリーマン時代であれば、給料以外に月額6~7万円分くらいの恩恵を受けていたのだなあ、ということに気付かされました。

当時はそこまで考えずにサラリーマンを辞めましたが、もしこれを意識していたら果たして辞められただろうか…、と少し考えてしまいます。

フリーランスになってよかったのか…判断は未来の自分に託します

私は現在フリーランスとして働いていて、作業を外注に出すこともあります。
「お金を払って誰かに仕事をして貰う」という立場が少しだけ分かるようになった今、あらためて思いますが、人を雇うというのは本当に凄いことです。
とても私にはできません。

どれだけすごい恩恵を与えてもらいながら働いていたのか、サラリーマン時代は全く意識していませんでした。
今でもふとした瞬間に、自ら手放してしまったそれらの恩恵を惜しく思うこともあります。


フリーランスになったこの選択が、私にとってよかったのかどうなのか。
今の私にはまだ判断が付きません。

この判断は未来の自分に託すこととしますが――
とはいえ、少なくとも今のところ後悔はしていません。

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